経鼻内視鏡検査のご案内

経鼻内視鏡検査

経鼻内視鏡検査は、鼻から細いカメラ(内視鏡)を挿入して食道・胃・十二指腸を観察する上部消化管内視鏡検査です。内視鏡技術の進歩により、内視鏡を口からではなく鼻から入れて、比較的楽に検査をうけることが可能になりました。

利 点

1.咽頭反応(えずくこと)が少ない
この方法では咽頭反射がほとんどないか、あっても非常に少なく、検査を比較的楽に受けることができます。報告では9割前後の方が次回もこの方法を希望されています。
それでも咽頭反射が強い方はおられます。そのような方には咽頭麻酔(喉の麻酔)を追加します。

2.検査中に会話が可能です
検査中、口がふさがれていないので会話が可能です。
説明を行いながら検査を進めますので、リラックスして検査を受けていただけます。

3.身体への負担が少ない
特殊なケースを除き、鎮静剤・鎮痛剤・鎮痙剤を使わなくてすむので、偶発症の危険性が少ないです。
※内視鏡検査の偶発症のうち9割がこれらの使用によるものです

欠 点

1.鼻の違和感、鼻通、頭痛がおこる可能性があります
鼻の中を内視鏡が通るので、検査中・検査後に「鼻がツンとする感じ」、「鼻に水が入ったときの感じ」といった違和感や痛みがありえます。初期のころのアンケートでは(軽度のものも含めて)鼻痛が30%程の方にあったと報告されています。 しかし、予防のために鼻の麻酔(前処置)を十分にします。そのために前処置に少々時間がかかります。また、検査後にくしゃみ・鼻水などがおこることもありますが、一時的なもので数時間後には改善することがほとんどです。また、前処置に使用する薬の副作用で検査後に頭痛がおこることもあります。

2.挿入困難なことがあります
鼻の手術を受けられたことのある方や、鼻中隔彎曲症やアレルギー性鼻炎、繰り返す副鼻腔炎などをお持ちの方では、鼻からの挿入ができないこともあります。その場合には、無理をせず口からの挿入に変更します。 経鼻内視鏡の挿入率は9割程と報告されています。

3.生検(細胞の検査)ができないことがあります
検査を受けやすくするために内視鏡が柔らかくつくられていますので、部位によっては生検ができないこともあります。その場合には適宜対応(数ヶ月後の経過観察、または通常の方法での再検査)させていただきます。

4.抜去困難なことがありえます
ほとんどないことではありますが、鼻腔が狭い方ではカメラが抜けなくなることがありえます。挿入時に無理をしないことでこのような事態を予防します。

5.画像が今はやや不鮮明です
カメラが細いため通常の経口内視鏡よりやや画像が劣りますが、内視鏡機器の進歩や観察方法の工夫により、最近では遜色ない程度に観察が可能になってきています。

検査の流れ

喉の反射が強い方には、咽頭麻酔(喉へのスプレー麻酔)を追加します。この後、内視鏡を鼻から挿入して、空気を入れながら食道・胃・十二指腸を観察します。観察終了時にある程度空気を抜きますが、検査中・検査後にお腹が張る感じがあります。検査後1時間後には飲食が可能です。

STEP.01

胃内の泡をとる液体を飲んで頂きます。

STEP.02

両側の鼻にスプレー麻酔をします。血管収縮剤と局所麻酔剤が含まれています。鼻腔内のむくみをとり、鼻出血を予防する目的です。

STEP.03

約5分後にカメラを入れる方の鼻に、ゼリー状の麻酔液を注入します。

STEP.04

直径5mmほどの柔らかいスティック(表面に麻酔を塗ったもの)を挿入します。

偶発性

一般的な経口内視鏡検査(口からのカメラ)での合併症(※下記参照)の他に鼻出血がありえます。鼻出血がおこる頻度は6%程といわれています。しかし自然止血や血管収縮剤の点鼻などで止血されることがほとんどです。どうしても止血できない場合には耳鼻科での処置が必要となることがあります。

上記のような理由で、当院では下記の方に経鼻内視鏡検査を行っていません。

血の止まりにくい疾患(肝硬変や血液疾患など)をお持ちの方
血をサラサラにするお薬(抗血小板薬、抗凝固薬)を内服中の方

ただし、お薬を一定期間休んでもよいと主治医の許可が得られた方は、休薬の上で検査をお受けいただくことが可能です。
必ず主治医にご相談下さい。
また、検査時に使用する薬剤の母乳への移行について明確な検証結果が得られていませんので、授乳中の方にも当院では経鼻内視鏡検査を行っていません。

●出血(内視鏡による刺激や、生検などによるもの)
●穿孔(内視鏡により食道、胃、十二指腸などに穴があくこと)
●ショック(血圧低下、呼吸減弱など)
●アレルギー(麻酔薬によるもの)

その他、脳卒中・原疾患(喘息・てんかん・不整脈・狭心症など)の悪化なども報告されています。 合併症が起きた場合にはまれに入院や緊急の処置・手術が必要となることがあります。検査全体での合併症の発生率は0.005%、死亡率は0.00019%と報告されています(日本消化器内視鏡学会報告)。細心の注意を払い、できるだけ安全に検査をうけていただけるようにしていますが、万一の際には最善を尽くして対処させていただきます。

外来受付時間

午前 8:45~11:45
午後 14:45~17:40

▲:土曜日8:30~13:00
◆:水曜午後については検査・予約外来 要予約
休診日 木、日、祝

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08:45~11:45
14:45~17:40

▲:土曜日8:30~13:00
◆:水曜午後については検査・予約外来 要予約
休診日 木、日、祝

診療科目

一般内科・消化器科

感冒、胸痛、腹痛、インフルエンザ、ノロウイルス感染症など
生活習慣病(高血圧、糖尿病、高脂血症)
メタボリックシンドロームの治療と生活指導
逆流性食道炎、胃炎、腸炎、腹痛、便秘など
内視鏡検査(胃カメラ、大腸カメラ)
腹部超音波検査

小児科

当院は大人の方の診療とともに
一般的な小児の内科診察を行っております。
受診については特に予約などは必要ありません。

予防接種は予約が必要です。
お気軽にお問い合わせ、ご相談ください。

その他サービスについて

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健康診断

一般的な健康診断
人間ドック
各種がん検診
特定健康診査
生活習慣病予備軍である「メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)」の発見を目的とした特定健康診査を実施しております。健診の結果リスクが高いと診断された方には、栄養指導や運動指導(=特定保健指導)を通じて、皆さまの生活習慣の改善を全面的にサポートいたします。

予防接種

MR(麻しん、風疹)
麻しん(はしか)
風疹(三日はしか)
日本脳炎
水痘(みずぼうそう)
流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)
A型肝炎(小児:16歳未満、成人:16歳以上)
B型肝炎
肺炎球菌
ロタウイルス
インフルエンザ

自費診療

『にんにく注射』
主成分はビタミンB1。ビタミンB1の成分内に含まれる硫化アリルがニンニク臭のすることからニンニク注射と呼ばれています。(注射をしている間、微妙なニンニク臭がしますが、においはすぐに消えますし、息がニンニク臭くなることはありません。) ハードスケジュールに追われる芸能人や、体が資本のスポーツ選手に愛用者が急増していることがマスコミで取り上げられ有名になりました。

他の医療機関の紹介

当院は地域のかかりつけ医として、風邪や生活習慣病から健康相談に至るまであらゆる病気の治療に対応いたしますが、より高度な治療が必要と判断した場合や入院治療が必要な患者さんにつきましては提携病院へ紹介いたしますので、ご安心ください。

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お薬の処方について

お薬が処方されたすべての患者さんに対して院外処方せんを発行しております。院外処方せんはどの調剤薬局でも受け付可能ですが、有効期限は発行日を含めて4日以内となっております。これを過ぎると無効になりますので、ご注意ください。院外処方せんについてわからないことがございましたらお気軽にご質問ください。

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